コーヒーの栽培

コーヒーの栽培

1杯の素晴らしいコーヒーになるための大切な一歩目、それは健康的なコーヒーの木を育て、良質な果実を収穫することです。

コーヒーは、他の果樹と同じように、栽培環境や農園によって味が異なり、品質と同時にその地域や農園ならではの個性が求められる時代になりました。

森林農法的有機農法(JAS認定)でコーヒーを栽培することにより、コーヒーの果実(コーヒーチェリー)本来の風味を引き出すことを大切にしています。

農園の環境

沖縄はコーヒーにとって世界一過酷な環境と言われることもありますが、『美味しいコーヒーができない』といわけでは決してありません。

伊部岳のふもとにある農園の標高は約170m。やんばるの山々の影響を受けやすいこの地は、特に雨が多く、寒暖の差が大きいのが特徴で、昔からタンカンやお米が美味しい場所として知られていました。

農園の土

国頭マージと呼ばれる典型的なやんばるの赤土です。区画により、多少特徴が異なってきます。基本、粘土のような難しい土ですが、時間をかけて有機質を増やしていくことにより、山にあるようなフカフカの素晴らしい土に成長していきます。

防風林

一年中、強い風が吹く農園は、樹齢30~40年のユシギ(イスノキ)の防風林によって細かく区分けされ、夏の台風や冬の北風から守られています。防風林は、風を弱めるだけでなく、落ち葉を落とし、時間をかけて土を豊かにしてくれます。

台風に関して

沖縄でコーヒーを栽培するときに避けられないのが台風です。防風林に加え、1本1本の木に支柱をしてあげることにより、被害を少なくすることができます。

もう一つ大切なのが台風直後の散水です。葉についた塩を散水で畑に落としてあげることにより、葉が焼けることを避けるだけでなく、有機栽培で不足になりがちなミネラルを補充してくれます。私たちにとって台風は恐ろしい存在ですが、同時に健康的な畑を作る大切な栄養源でもあるのです。

農園の水

農園で使う水は、伊部岳のふもとからいただいていて、上流に人工物は一切なく、飲み水としても適すほどのすばらしい水を使っています。沖縄では、コーヒーの木が雨の欲しい時と、雨が少ない時期が重なりやすいので、散水が必要となってきます。

品種

沖縄で栽培される品種は、数十年前にブラジルから導入された品種で、赤い実をつけるニューワールド1号、黄色い実をつけるニューワールド2号があります。

ニューワールド1号は、シモサカ農園から来たムンドノーボ、2号はイエローブルボン、もしくはイエロームンドノーボと言われています。農園では、黄色い実をつけるニューワールド2号を中心に栽培しています。

森林農法的有機農法

国有林に囲まれた農園は、防風林で細かく区切られ、それぞれの区画に適した作物を栽培しています。日の当たりが強い区画にはシェイドツリーを植え、コーヒーにとって適度な影を作ってあげます。防風林やシェイドツリーの落ち葉が土に堆積し、時間をかけてフカフカの土に育ててくれます。

雑草はそのままです。コーヒーの木が草負けしない程度に、草刈りをしていきます。雑草の成長が早い夏は、草刈り作業が中心となってきます。

堆肥は地元で生産される完熟堆肥のみです。肥料として、というよりも土に有機質を入れていくために使っています。堆肥の強い成分が効きすぎないよう、指標となる植物や雑草の状態を見ながら、ゆるやかな効果をねらっています。

収穫する果実

最後の大切な作業が収穫です。せっかく素晴らしい果実が育ってくれても、人間の手で台無しにするわけにはいきません。収穫は、完熟の果実のみ、1つ1つ手摘みしていきます。1本1本個体差があるので、色と手の感触、そして味を確かめながら収穫を始めます。収穫された果実は、糖度計で平均糖度を計り、ロットごとに管理していきます。

果実の味は、木の年齢とともに変化していきます。若いうちは、サトウキビのような透明感のある甘さだけを感じます。何年かすると甘さに加えパプリカのような風味が出てきます。木がさらに年齢を重ねると、甘さにアテモヤのような豊かな風味が加わってきます。

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