アダコーヒー No.3は、コーヒーチェリーの生命力を活かした発酵ナチュラル。No.3 FULL MOONは、発酵工程で満月に導かれ、爆発的な発酵を進める神秘的なロットです。
安田珈琲 No.3
No.3は、2020年春に完成した新しい安田珈琲です。収獲した果実を安定した発酵に導くことにより、沖縄では無理と言われていた複雑でフルーティな香りのコーヒーが生まれました。AKATITIとは違った表現を持つ2つ目の安田珈琲としてNo.3と名付けて出荷するようになりました。
No.3の精製
果実はいつも通り、その時の最高の果実を摘み取っていきます。収穫された果実は、比重選別にかけられ、そのあと発酵工程に進みます。発酵が終わると負圧式低温乾燥機でゆっくりと乾燥させていきます。乾燥が終わったら保冷庫で休ませ、出荷前に乾燥した果実を脱穀し、生豆となります。
No.3の発酵工程
発酵工程では、人の手で「発酵をさせる」のではなく、果実が行きたいところに行けるように環境を整えてあげれば、毎回ほぼ同じ進行を見せてくれます。発酵の進行具合は、アナログに7項目(2023年5月現在)を観察し、その様子を確認していきます。
毎回ほぼ同じ条件なのに、爆発的に発酵を進めるロットがあることに気づきました。でも、その原因はしばらくわかりませんでした。
月の満ち欠け
No.3のデータが増えてきたので、比較してみたところ、この爆発的な発酵には月の動きが関係している可能性に気づきました。どうやら発酵工程のある部分が満月前に当たると、満月に向けて爆発的に発酵が進むようです。これらのロットをNo.3 FULL MOONと名付け、特別なNo.3として出荷するようになりました。
No.3 FULL MOONの特徴
NO.3 FULL MOON は、同じ発酵時間で発酵がより進むことにより、通常のNo.3よりも複雑でフルーツ感が増したコーヒーに仕上がります。毎回フルムーンを狙いたいところですが、収穫のタイミングは天気に大きく左右されるので、月の満ち欠けに合わすのがとても大変です。天気と果実を見ながら収穫を狙い、たまたまそのタイミングが月の動きと会った時に、No.3 フルムーンが生まれます。
月の満ち欠けを感じることができる神秘的なNo.3、どこかで出会ったらぜひ体験してもらいたいコーヒーです。
● No.3については こちらの記事 をご覧ください。